多部未華子さんの代表作のひとつ「これ経」こと「これは経費で落ちません!」の続編が進められていました。
しかし、撮影開始2か月前になって主役の多部未華子さんから降板の申し入れがあり続編は中止になったことを女性自身が報じました。
記事の内容からは「続編が中止になったのは多部未華子のわがまま」と言っているように聞こえます。
しかし、よく考えると「これ経」の続編中止はNHKが原因だと思うのです。
その理由をお伝えします。
女性自身が報じた「これ経」続編中止になった背景
【多部未華子 直前の緊急降板…「これ経」続編中止にNHKの混乱】https://t.co/y1Q41kB0D5
続編制作について多部さんサイドからは『作品の世界観を大事にしたいので、前作と同じキャスト・スタッフで臨みたい』という条件が……
#多部未華子 #これは経費で落ちません #これ経 #女性自身[@jisinjp]— 女性自身【公式】 (@jisinjp) September 7, 2020
女性自身では、「これ経」の続編の企画から中止までの経緯が簡単に書かれていますので、気になる部分を箇条書きでまとめると次のようになります。
- 「これ経」は高視聴率で終了(通常、「ドラマ10」枠は視聴率で苦戦)
- 続編を望む声が多かったことで続編プロジェクトが極秘裏で進められた
- 続編の放送は2021年1月を予定していたが、コロナ禍の影響で2021年4月に変更
- 撮影は2020年10月下旬からスタート予定
- NHKが多部未華子さんの事務所に出演を打診
- 多部未華子さんの事務から「前作の世界観を大事にしたい。だからキャスト及びスタッフは前作と同じ」にして欲しいと条件を提示
- NHKは了承し、監督、主要キャストをはじめ、出演者の多くのスケジュールを抑えた
- しかし、主要キャストの一人が出演出来なくなった
- このことを多部未華子さんの事務所に伝えた
- 5話分の台本を読んで多部未華子さん側は不信感を抱く
- 「前作の世界観が軽んじられている」と降板を決定
- NHK側は2021年4月の放送枠が埋まらず再放送で凌ぐしか無い
「これ経」続編中止になった原因がNHKだと思う理由
「これ経」の続編中止になった原因がNHKだと思う理由は2つあります。
- 都合の良い思い込み
- 最初からキャストのスケジュールが確保出来ていなかった
ひとつづつ見ていきます。
都合の良い思い込み
先程お伝えした記事を読む限り、「続編が中止になったのは多部未華子のわがまま」と言っているように聞こえます。
なぜなら、次のような記述があるからです。
存在感があるいい俳優さんです。しかし続編でのキャスト変更は、この世界では珍しくないことですからね。
でも、そこから多部さんサイドは、不信感を抱くようになったそうです。制作側は説得を続け、台本も5話分まで用意して送ったそうです。ただ多部さんサイドは台本にもいい印象を持てなかったようで、最終的に『作品世界を大切にする多部の気持ちを軽んじている』と、降板を決めたと聞いています。いまスタッフたちも、出演が決まっていた俳優たちへの事情説明で大変なようです
「主要出演者の病気や事故、あるいは逮捕による中止ということならあるとは思います。でも、“都合がつかない出演者がいるから”という理由で、主演俳優が降板するのは非常に珍しいですね」(ベテランのドラマ制作関係者)
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/b7f50887ced3670df464e1cf8b5f2aeb6b16aafe
上記の内容を読む限り、NHK側は「主要キャスト1人が出演出来なくなったとしても多部未華子さんは出演してくれるはず」と思い込んでいたように感じます。
なぜなら、多部未華子さんが続編出演条件に「主要キャスト変更不可」を出しているにもかかわらず、「既に台本は5話まで完成しています」と台本まで準備していたこと。
多くのキャストのスケジュールを押さえて、しかも台本が5話分完成しているのだから、多部未華子さんは「出演を辞めるとは言わないだろう」と都合よく思い込んでいたのではないでしょうか?
既成事実ありきの発想です。
多部未華子さんが「主要キャストの続投」を出演条件に入れるのは、主要キャストひとりひとりが個性的な存在感のある役を演じていたからに他ならないでしょう。
主要キャストがひとりでも欠けると全く別ものになってしまうと感じていたからでしょう。
キャストはすごく大事です。
最近のドラマは続編が増えていますが、どの作品も視聴率で苦戦しています。
特に、阿部寛さん主演の「結婚できない男」の続編は主要キャストが入れ替わったこともあり、ドラマの世界観が大きくかわってしまいました。
多部未華子さんは主役としてドラマに出演するので、視聴率が悪いと主役の責任にされます。
今でこそ視聴率女優のように言われる多部未華子さんですが、一時は数字が取れないと言われた時期がありましたからね。
初からキャストのスケジュールが確保出来ていなかった
そして、NHK側の責任と感じるもう一つの理由は、「はじめからスケジュール確保出来ていなかったのではないか」ということです。
もともと「これ経」の続編の放送予定は「2021年1月」でした。
しかし、新型コロナの影響で放送は「2021年1月」から「2021年4月」に1クール伸びています。
1クール伸びると、ドラマに立て続けに出演する役者さんであれば、スケジュールに支障をきたすことは予測出来ます。
主役ではなくでも、売れっ子の役者さんであれば1年先のスケジュールが埋まっていても不思議ではありません。
「これ経」で言えば、「江口のりこ」さんが該当するでしょう。
江口のりこさんは主役としてドラマに出演することは少ないもの、存在感のある役を演じる役者さんです。
半沢直樹での演技も好評ですね。
NHKとしては、当初の放送予定「2021年1月」を前提としたスケジュールの確保は出来ていたとしても、新型コロナで1クール延期となったことでスケジュール確保が出来なくなったとも考えられます。
ただ、NHKとしてはドラマ放映枠が「2021年4月」と決まっていることで、放映時期を見直すことは出来ず、ドラマ放映枠前提でキャストのスケジュール調整となったのではないでしょうか?
もし、これが事実であれば、「NHK側の都合」であって、キャストの都合ではないと言えます。
まとめ
多部未華子さんが「これ経」こと「これは経費で落ちません!」の続編に出演予定だったにもかかわらず緊急降板した本当の理由がNHKだと思う訳についてお伝えしました。
あくまで筆者の憶測ですので、真実はわかりません。