【倒産?】五島産業汽船が不渡りが原因で航路の休止・廃止申請!原因も明らかに!

長崎県の五島産業汽船が突然2018年10月2日から全ての航路の運航を取りやめると発表しました。

島民にとっては寝耳に水の話で困惑しています。

不渡りが原因での運行停止ですので、このまま倒産ということも十分考えられます。

でも気になるのは、五島産業汽船はなぜ事前連絡なしに営業を運休することになったのか、不渡りの原因はなになのかです。

不渡りの原因が明らかになりましたが、五島産業汽船の事業内容と大きく関係がありますので、五島産業汽船がの事業内容の確認から順をおってご説明します。


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五島産業汽船の概要

五島産業汽船がの概要は次の通りです。

 

会社名 株式会社 五島産業汽船
所在地 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷字中筋578番地10
設立 1990年5月
事業内容
  • 海上運送業
  • 一般旅客定期航路事業運送
  • レンタカー
  • 中古船の売買・仲介
代表 野口順治
資本金 1,000万円
従業員 35名
航路
  • 長崎港-上五島
  • 佐世保港-上五島
  • 佐世保港-下五島
  • 長崎港- 天草市
保有船舶 びっぐあーす びっぐあーす2号 ありかわ8号 フェリーありかわ ひまわり

 

五島産業汽船は1990年の設立です。

バブル景気の終わりの記事に設立しているということで、先行きも明るいと感じての設立だったことが予測できます。

 

現在の運行航路についても記載させていただいましたが、2000年から下記の航路でも営業も行っていましたが、利用者減少により2006年に航路廃止となっています。

 

  • 高松港-小豆島-神戸港(中突堤)-大阪港(天保山)-USJ

 

五島産業汽船が不渡りに陥った要因分析

 

先程の概要の中で気になることがあります。

 

それは、

 

『資本金』

 

です。

 

五島産業汽船が手がける事業は、「船舶」や「自動車」など固定資産を有する事業です。

これらの購入には膨大な資金が必要になります。

 

もし、レンタルやリースを行っていたとしても月次の支払い金額は大きくなるはずです。

(※2隻については国の補助金で購入したようです)

 

その他にも人件費、燃料等のコストを考えると資本金1000万円では事業は成り立たないはずなので、銀行からの借り入れに頼っていたと考えられます。

 

銀行からの借り入れを行っていた場合、毎月の支払い金額に利子を加えるとコスト負担は大きかったことでしょう。

 

そして、今回の不渡りの直接の原因です。

 

不渡りの原因

東京商工リサーチ等によると五島産業汽船不渡りを出した原因は、本業である「海上運送業」や「
一般旅客定期航路事業運送」では内容です。

 

対象となる事業は、

 

『中古船の売買』

 

です。

 

五島産業汽船は中古船の売買で大きな損失を計上しています。

 

その損失額は『2億9000万円』です。

 

この損失額が4月決算で明らかになっています。

 

上記の損失額は損益計算書の損失額なので現金があれば事業は継続できたはずです。

しかし、不渡りを出したということは借金を返済する現金がなかったということです。

 

そして、8月に1度目の不渡りを出し、10月1日に2度めの不渡りを出したということです。

 

2度の不渡りということは倒産状態だと言っても良いですね。

 

五島産業汽船は離島にとって無くてはならない足です。

 

現時点では再開の目処が立たないとのことですが、事業を引き継いでくれる企業が見つかることを願ってやみません。

 

同業者から励ましのメッセージも寄せられていますね。

 

ネット上の声

 

 

まとめ

五島産業汽船が実質的な倒産とは驚きの情報が入ってきました。

陸の運送事業ではなく離島と本土を結ぶ交通手段がなくなるのは島民だけでなく地元経済にも大きな影響がでることでしょう。

事業を引き継いてくれる企業が現れることを願います。