2018年7月7日、日本全国で長雨が続き、数十年に一度の異常事態となっています。
長崎、広島、岡山などさまざまな場所で川の堤防が崩壊して市街地に川の水が流れ込み、住宅地を飲み込んでいます。
日本でも有名な美術館である大原美術館が建っているのも岡山県倉敷市です。
岡山県倉敷市真備町では、小田川が決壊したことにより家の屋根付近まで水が来ています。
岡山県倉敷市真備町、大変な状況です。 pic.twitter.com/iUNFuTCqUS
— Junichi Taguchi (@kyoran_no_kikoh) 2018年7月7日
しかし、同じ岡山県倉敷市に建っているおおは大丈夫だというのです。
でも、その理由を聞いてビックリしましたのでご紹介します。
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大原美術館が冠水の心配がない理由
まず最初に大原美術館が建っている場所を確認しましょう。
上記の大原美術館をずらしたものが下記となります。
右下の大原美術館から似だり斜め上に◯が3つあると思いますが、下から「高梁川」「小田川」「真備」となります。
7月7日に真備町が冠水した原因は「高梁川」の子流である「小田川」の堤防が決壊したからです。
もし、小田川よりも大きな「高梁川」が決壊したとなると被害規模は膨大なものになるでしょう。
もちろん、大原美術館も。
でも、大原美術館は冠水しないと言われているですね。
その理由は下記の通りです。
大原美術館は冠水しない理由
仮に大きな川である「高梁川」が決壊しても大原美術館が決壊しても大丈夫なのは、「高梁川」が決壊した場合を想定してリスク管理が行われているからです。
以前、倉敷・大原美術館のスタッフが「当美術館は、高梁川が氾濫して美観地区が●●メートル冠水するシナリオを想定して美術品を保管している」と言ってた。その時は「今の時代、高梁川の氾濫はないでしょ~」と思ったけど、大原美術館のリスク管理は正しいことが今回わかった。
— megadaigo (@megadaigo) 2018年7月7日
大原美術館がある場所を下に降りていくと海になります。
ということは、大原美術館付近の「高梁川」は下流ということになりますので、川の水が増水した場合の水量は大きくなるでしょう。
これらのことも、今回のような異常事態が発生してから考えるのではな、平時の時に考えられていたのは凄いことだと思いませんか?
地震対策にしても、実際に大きな地震が発生し、大きな損害を目の当たりにしてから対策が策定されます。
今回日本全国で発生した大雨による川の氾濫による損害は今後の災害対策を大きく進めることになるでしょう。
大原美術館のような歴史のある美術品を数多く保管してあるところは水に浸されることは厳禁です。
平時にこそ万が一のことを想定して対策を練ることの重要性を再認識させられました。
まとめ
大原美術館には今年2月に初めて行ってきました。
美術品に詳しい人にガイドしてもらったこともあり、美術品の素晴らしさを実感させられました。
今回の岡山県倉敷市真備町の冠水のニュースをみて同じ倉敷市にある大原美術館のことが気になっていました。
そんな時に目にしたのが今回ご紹介したTwitterの投稿です。
参考になればなによりです。