新幹線殺傷事件の翌日である6月10日に放送されたフジテレビの番組「MR.サンデー」での報道が問題になっています。
詳細をご紹介します。
問題となったフジテレビの報道内容
問題となった報道は、午後10時からフジテレビで報道されている「MR.サンデー」。
この番組内でスタジオと警察署前が生中継でやり取りを行っていました。
そこで現地記者が警察の見解が2つあると報告。
その一つが問題となっています。
そのひとつとは「亡くなられた梅田さんの行動自体が良くなかったのでは?」という見解が警察内部であると報道。
「梅田さんがひとりで犯人に立ち向かったことが犯人を刺激してしまった」というもの。
テレビ局としては、最新の情報を伝えたいのは理解出来ます。
しかし、不確かな情報でしかも亡くなられた梅田さんの行動を否定するような報道をする必要があったのでしょうか?
被害者家族に失礼なのではないでしょうか?
実際、この報道があってからネット上では報道内容に批判が殺到しています。
ただ、梅田さんが犯人に立ち向かわなかったら先に襲われていた女性2名は名違いなく命を落としていたと思うのですが。
無抵抗な女性に対していきなり切りかかっているのですから。
報道機関はモラルすら無くなったのか?
最近の報道機関はモラルすらなくなったのでしょうか?
加害者である悪いことをした犯人の人権には配慮しても、被害者の人権はないがしろ。
公の機関が公共の電波を通じて個人に対する批判的な報道をする場合、その報道で傷つく人のことを想像する必要があるのではないでしょうか。
それが、被害者に対してだったら尚更です。
報道したフジテレビのディレクターは、警察からの情報だということで報道したのかもしれません。
しかし、あくまで警察が考える見解のひとつであるにすぎません。
それを、あのタイミングで報道する意味があるのかということです。
なんでも、早く報道すれば良いものではありません。
たとえ、後日釈明したとしても後の祭りです。
最近、何かと問題があるフジテレビですが、今回の報道ひとつとっても、改めてフジテレビの凋落を感じられても文句言えないのではないでしょうか?
もっと、人としてのモラルを大事にして頂きたいものです。
まとめ
最近、芸能だけではなく、政治、時事問題、事件などテレビの情報番組では飽きるほど毎日同じ話題を報道します。
テレビ局間の競争状態なのでしょう。
しかし、言って良いことと悪いことがあります。
それを考えるのがモラルです。
このモラルがなくなってしまえば報道なんて意味ありません。
報道する力を持ったところがなんでも自由に報道できます。
多くの人に影響を与えるテレビ局をはじめとした報道機関はモラルをもっと重視して頂きたいものですね。
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