【のぞみ台車枠亀裂】運輸安全委員会による指摘で今後どうなる?

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2018年6月28日、運輸安全委員会から2件の調査報告書が公表されました。

  • JR西日本新幹線のぞみ台車枠亀裂(2017年12月)
  • 仙台空港小型訓練機動隊着陸(2016年8月)

運輸安全委員会から報告書が発表されたわけですが、この報告書は今後どのように活用されるのかについて、運輸安全委員会の業務内容を確認することも含めてご紹介します。

運輸安全委員会の位置づけと業務

運輸安全委員会の位置づけ

運輸安全委員会は国土交通省内部の委員会で、組織的には外局に所属します。

また、外局には運輸安全委員会のほかに、「観光庁」「気象庁」「海上保安庁」があります。

このように見てみると、運輸安全委員会は「庁」ではなく「委員会」という名称ですが、「庁」と同等だとみることができそうですね。

運輸安全委員会の業務

運輸安全委員会が取り扱うのは「航空」「鉄道」「船舶」ですが、運輸安全委員会の業務はこの3つを対象にして大きく次の3つに別れます。

 

1.調査・究明

事故や事故が発生する恐れが認められる事案(重大インシデント)に対する発生原因及び被害の原因究明

2.関係機関に対する勧告及び改善促進

事故や重大インシデントを引き起こした関係者に対して、再発防止を含めた施策及び措置を関係者に勧告し、現在の体制の改善を促す

3.調査・研究

事故調査、事故や重大インシデントの再発防止、被害を軽減するための施策推進のための調査・研究を行います。

 

新幹線台車枠亀裂は今後どうなるか

本日、新幹線のぞみ号の台車枠に亀裂が見つかった事案について運輸安全委員会から次のような内容が指摘されました。

  • 台車枠に亀裂が入ったのは製造元の川崎重工業による不適切行為(鋼材削りすぎ)が原因
  • 台車枠に亀裂が出来たのは発見される前日

鋼材の削りすぎについては、台車枠に亀裂が生じてから可能性として指摘されていました。

しかし、台車枠に亀裂が出来たのが、亀裂発見の前日だったという提言の影響は大きいと思います。

前日の時点で台車枠に亀裂が生じていたとすれば、JR西日本の運行前点検はきちっと行われたのか疑問が残ります。

JR西日本では事故にはならなかったものの、大きな事故に発展していてもおかしくない重大インシデントが度々みつかっています。

その度、体制の見直しなどの推進を発表しています。

しかし、形として出来ていた亀裂を見つけられない点検であれば今後も今回と同様の重大インシデントだったり、事故が発生する可能性が高まります。

 

今後の行方

今回、運輸安全委員会から重大インシデントを発生させてJR西日本に対して勧告がなされたことになります。

先程お伝えした運輸安全委員会の業務に沿って考えると、今後の行方としてはJR西日本に対して「現在の体制の改善を促す」という流れになると予測できます。

 

まとめ

新幹線のぞみ号の台車枠に亀裂が見つかった事案は、一歩間違えば大事故に発展していても不思議ではありません。

毎日、大勢のお客さんが活用する新幹線です。

もし、事故が発生すれば事故車両に乗っていた人だけでなく、新幹線を利用するビジネスマンをはじめとする多くの人に影響を与えます。

JR西日本ではこれらのことを鑑みて対応して頂きたいと思います。

 

 

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