貴ノ岩の提訴取り下げ原因はモンゴルだったが力が全ての倫理観は大丈夫?

スポーツ

大相撲の貴ノ岩が元横綱日馬富士を相手取って行っていた提訴を取り消すと発表しました。

 

 

提訴取り消しは、モンゴルで暮らしている貴ノ岩の家族が安心して暮らすためだということ。

そして、提訴を取り消すことで、治療費などの賠償請求も取り消すとのことで、全て貴ノ岩が負担するということです。

 

なぜ、このような事態になってしまったのか気になるところです。

 

今回の報道を受けて気になったのは、モンゴルでの英雄に関する考え方です。

暴行事件の概要

 

事件発生日時  2017年10月25日
 宴席  モンゴル人力士中心の宴席
 事件の内容  横綱白鳳が話している時に、スマホを触っていた貴ノ岩に対して日馬富士が注意。

その時、口頭で注意するだけでなく、平手とカラオケのリモコンで殴り、貴ノ岩の頭を縫う怪我をさせた。

貴ノ岩の師匠であった貴乃花親方が協会に相談することなく、警察に被害届を出したことで大きな問題に発展。

責任を取って日馬富士が引退。

 

日馬富士引退に対するモンゴルでの反応

 

この事件の加害者は日馬富士です。

そして、被害者は貴ノ岩です。

これは、間違いない事実です。

 

貴ノ岩は、スマートフォンを触った理由についても語っていますがが故意ではなかったとのこと。(あくまで本人の供述です)

 

ただ言えるのは、白鳳が話している時に貴ノ岩がスマートフォンを触っていたとしても、日馬富士が貴ノ岩に対してはたらいた暴力は度が過ぎています。

 

しかし、貴ノ岩の地元であるモンゴルでは、加害者の日馬富士ではなく、被害者の貴ノ岩が非難されたのです。

 

貴ノ岩が避難された理由

 

モンゴル国民からすると、横綱まで上り詰めた日馬富士は国民の英雄であり、その英雄が貴ノ岩に暴力をはたらいたのは貴ノ岩に責任がある。

 

だから、日馬富士が悪いのではなく、貴ノ岩が悪いというのです。

 

なんでもモンゴルでは大相撲で横綱になった力士は大統領並みの英雄とのことです。

 

本日(10月30日)のひるおびでは、二宮清純さんが次のように語っていました。

 

『チンギスハーンの肖像の横に横綱の肖像が並んでいる』

 

モンゴルではそれくらい横綱の地位は高いということです。

 

実は、この倫理観が今回の訴訟問題につながっているのです。

 

貴ノ岩が訴訟を取り消した理由

 

貴ノ岩が2018年10月30日になって突然訴訟取り消しを発表しました。

担当弁護士さんからの発表だったのですが、担当弁護士さんも本当に残念で無念だったようで、文章にその思いがにじみ出ていました。

 

次のような趣旨の内容です。

 

 提訴及びこれに続く会見は、治療費等約435万円をはじまとする正当な損害の回復、そして貴ノ岩関が法外な要求をしていると一部週刊誌等で報じられたことに対して請求の根拠等を明らかにすることが目的だった。

しかし、この提訴及び一部週刊誌等による記事掲載により、貴ノ岩関がモンゴルにおいて、耐えられない程のバッシングを受けることになった。

当初からモンゴルでの反応は理解していたが、モンゴルでの貴ノ岩関に対するバッシングは想定していたものを遥かに凌ぐもので、貴ノ岩関の家族にまで大きな影響を与え、平穏な暮らしが脅かされている

 

要するに、貴ノ岩関として、もともとは提訴するつもりはなかったが、週刊誌に間違った報道をされたので、その疑いを晴らすために提訴にふみきり、記者会見を行ったということ。

 

また、この事件に対してモンゴル国民が貴ノ岩関にバッシングを浴びせているという事態は把握していたが、予想以上にバッシングがひどく、貴ノ岩関の家族が平穏に生活することに大きな影響を与えるようになっていた

 

このことが無念であるものの貴ノ岩関が提訴を取り下げることになった原因のようです。

 

実際の書面は下記となります。

 

貴ノ岩がモンゴルでバッシングを受けるもう一つの理由

 

貴ノ岩がモンゴルでバッシングにさらされていることはお伝えしました。

 

しかし、もう一つ貴ノ岩にバッシングが集まる理由があるのです。

 

それがコレです。

 

本日(10月30日)のひるおびでも伝えていましたが、モンゴルでは「いくらお金を使っても良いから貴ノ岩を悪く報道しろ」というキャンペーンが行われていたそうです。

 

 

力が全ての倫理観は大丈夫?

 

モンゴルでは、朝青龍が横綱だったときから大統領並みの人気があり、英雄だと言われていました。

実際、相撲を引退したあとは実業家として活躍するなど今なおモンゴルでは知らない者がいないほどです。

 

しかし、「力が全て」「結果が全て」の倫理観はいかがなものでしょうか?

 

例え、間違ったことを行ったとしても「英雄だから間違ったことは行わない」という判断がなされたら、良いことはないと思うのですが。いかがでしょう。

 

知名度の高い英雄ともなれば政治家になることもあるでしょう。

 

権力を持った高い立場に対して全てが正しいという風潮になったり、間違いを正そうとする人物が批判されるような状態になっては汚職がはびこるこるでしょう。

 

今回の貴ノ岩に対する暴力事件も被害者は貴ノ岩です。

 

それを、横綱である日馬富士は悪くないという風潮になることは良くないのではないでしょうか?

 

恐ろしさを感じてしまいます。

 

まとめ

 

なんとも急な提訴取り下げでした。

しかし、貴ノ岩としては苦渋の選択だったことでしょう。

自分の家族が人質に取られているような状況だったようですので、仕方ない部分がありますね。

それにしても、貴乃花親方の問題にしても貴ノ岩の問題にしても、相撲協会が絡む事案はドス黒さを感じてしまいますね。

コメント

  1. 発言者 二宮清純 より:

    チンギスハーンの銅像ではなく肖像です。訂正お願いいたします。

    • stbizmininfo より:

      二宮清純様
      ご連絡ありがとうございます。
      「銅像」を「肖像」に修正させていただきました。
      ご迷惑をおかけいたしました。