新型コロナウイルスの感染者が増え続けており、4月7日には政府から緊急事態宣言が発令されました。
このような状況でも外出自粛要請を軽く考えている方がいるもの事実です。
そして、その背景には新型コロナウイルスに感染したあとの苦しみを軽く見ているのではないかと思います。
この記事では、実際に新型コロナウイルスに感染し、症状が『軽症』とされた方が訴える『軽症なんてとんでもなく、インフルエンザの数十倍苦しい』という現状をお知らせします。
新型コロナウイルス感染者の症状が『軽症』とは?
日本でも猛威を奮っている新型コロナウイルスですが、現在は日に日に感染者が増えており、各自治体のホームページでも感染者情報が発信されています。
各自治体から発信される感染者情報をみると、どのような属性(年齢、職業等)の方が新型コロナウイルスに感染し、いつ発症したのか、症状はどの様な状態なのかが記載されています。
しかし、感染者が増えるにつれてこれらの情報も簡略化されてきており、詳細な症状はわかりづらくなっています。
そんな中でも気になるのが「症状」についてです。
症状については大きく『軽症』と『重症』の2種類があり、ほとんどは「軽症」となっています。
ただ、軽症の中でも「発熱」「倦怠感」「咳」「肺炎」などの詳細な症状が記載されていることもあるのですが、感染者が増えるにつれて自治体での対応が難しくなっているのか「軽症」「重症」だけ記載されることが多くなっています。
症状の「軽症」という文言を見ると「ただの風邪のように軽い」と感じてしまいませんか?
筆者は症状が軽症なら「ただの風邪のように軽い症状」だと思っていました。
しかし、4月8日発売の女性自身に新型コロナウイルス発症者と現場で対応する医師の証言が掲載されている内容を見て愕然としました。
なぜなら、「軽症」の症状は決して軽い症状ではなかったからです。
取材に応じている感染者(Aさんとします)の方は取材に応じる理由として次のように述べています。
『軽症者という言葉が間違って伝わっている』
取材に応じられた方は「軽症」とされているものの、本当の症状はとんでもなく苦しい症状だったとのことです。
「軽症」の症状は決して軽い症状ではない
Aさんは新型コロナウイルスに感染し入院したのが3月27日とのことです。
Aさんは3月22日に熱っぽさがあるものの風邪にしては鼻水が出たり、鼻詰まりの症状はなかったり、喉も痛くなかったようです。
しかし、熱は38度あったので当初はインフルエンザと思ったそうですが、熱は39.5度まで上昇したことで新型コロナウイルス感染を疑い行動を起こしたとのこと。
39度を超える発熱症状は投薬後も続き、体は震え、頭の痛さは尋常じゃなく、咳が出て眠れないほどだったそうです。
Aさんはこのような症状が8日間続き、その間はほぼ水だけしか受け付けなかったとのことです。
苦しさは「インフルエンザの30倍」と表現されています。
このような症状でも病院からの症状は『軽症』とされるとのことです。
この症状だけを見ると、決して「軽症ではない」と感じます。
病院はなぜ「軽症」するのか
先ほどお伝えした症状が出ている状況でなぜ病院は「軽症」とするのか氣になります。
一般人と医者の間での認識に乖離があるようです。
医者の認識では、「呼吸困難の状態になっても”中程度の重症”」という認識なんだそうで、たとえ発熱で40度の発熱であっても日常生活が送れるなら「軽症」と判断されるとのことです。
ということは、自治体が公表している発症情報で「重症」と表現されている方の症状はどれほど重い症状なのかが想像出来ますね。
そして、新型コロナウイルスの症状で『軽症』と判断されても、実際の症状は決して軽くないということを心に止めておくべきだと思います。
まとめ
新型コロナウイルスについて、感染者の8割は軽症と言われます。
確かに感染しても知らない間に回復する人や通常の風邪の症状で回復する人もいるでしょう。
しかし、症状が「軽症」と判断されても実際の症状はインフルエンザの数十倍苦しい思いをする方がいることも認識して個々人が感染しないための行動をする必要があると思います。
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