ナツメグが話題になっています。
恥ずかしながら、筆者ははじめてナツメグのことを知りました。
ナツメグが注目されたのは、ある夫婦がハンバーグを食べたところ、脂汗を出しながら救急車で緊急搬送され、その原因がナツメグだったからです。
とはいっても、ナツメグのことを知らない方も多いことでしょう。
この記事では、ナツメグとは何で、どのような毒性をもっており、致死量はどれほどなのか、また、ハンバーグに使う効果などのついてご紹介します。
まずは、ナツメグで死に至る致死量を確認した上で詳細を確認してみましょう。
ナツメグで死亡に至る致死量は?
今回の件では、ナツメグはハンバーグに使われていました。
また、ナツメグは香辛料で、ハンバーグだけでなくひき肉料理や魚料理に「の臭い消し」として使われています。
独特の甘い芳香があり、ハンバーグなどの
挽き肉料理や魚料理の臭みを消しとよく利用
種子は肉荳蔲と呼ばれる生薬であり、
収斂、止瀉、健胃作用がある生のナツメグを多量(約10g以上)に摂取するとモノアミン酸化酵素阻害薬および精神活性物質であるミリスチシンが含まれているため中毒症状を示す pic.twitter.com/sWp2LtxsjO
— ༼≖ɷ≖༽ く寿司 🐋 (@SushiCujira) 2019年2月27日
料理の味に影響するのではなく、匂いを整えるために使う香辛料ということです。
そんなナツメグが食中毒を引き起こしたのです。
そして、調べてみるとナツメグは使用方法を間違うと死に至るというのですから驚きです。
では、 ナツメグの致死量はどれほどかを調べましたのでご紹介します。
致死量
これまでのナツメグでの死亡事故例からの推測になりますが、
だいたい『10g』となります。
ナツメグの致死量を確認したところで、メーカーが推奨する使用量を確認してみましょう。
推奨使用量
料理の匂いを整えるために使用するナツメグですので、一回の使用量も多くはありません。
商品の説明書きに記されている推奨使用量はお肉を例にとると『0.2~0.5/kg』となっています。
中毒症状と毒性
推奨使用量を0.5gとすると、この10倍である『5g』で様々な中毒症状を引き起こすと言われています。
中毒症状
具体的な中毒症状には、「幻覚症状」「肝機能障害」「酩酊状態」などが上げられます。
毒性
ナツメグに含まれる毒性ですが、次のような毒性があります。
- 痙攣
- 動悸
- 嘔気
- 脱水症
- 疼痛感
- 精神錯乱
など
これらの症状はナツメグに含まれている「ミリスチシン」によるものということです。
では、今回ハンバーグにナツメグを入れて救急搬送されたハンバーグにはどれほどのナツメグが入っていたのか気になるところです。
ハンバーグに含まれていたナツメグがヤバイ!
今回、ご夫婦で食べたハンバーグを食べて緊急搬送されたわけですが、ハンバーグにはどれほどのナツメグが入っていたのか気になるところです。
実は、驚くことにハンバーグには信じられない量のナツメグが入っていたのです。
なんと『1瓶』。
【!!!注意喚起!!!】
ハンバーグの肉の臭み消しでよく使われる香辛料”ナツメグ”は、実は沢山摂取すると幻覚症状が出現したり、死亡するリスクがあります。スーパーなどで見かけるよくある小瓶に入っているのが15gです。
日本中毒情報センターでは、5gを摂取した8歳男児が死亡しています。 pic.twitter.com/4lmNYmrrPA
— Dr.アシュア (@reassure2001) 2019年3月1日
1瓶に入っているナツメグは「15g」だったということですから、致死量とした10gの1.5倍の量です。
2人で15gですので、単純に2で割ると一人あたり7.5gのナツメグを食べてということになります。
脂汗が出て緊急搬送されたのも納得です。
というより、死に至らなかっただけ運が良いとも言えるでしょう。
ナツメグって「マジ」なんだな……。 pic.twitter.com/H4JhHiNqsL
— 有間プンプン (@Underthepunpun) 2019年3月3日
おわりに
ナツメグという香辛料を初めて知ったとともに、使用法を間違えると命を落とすこともあると聞きびっくりしました。
それにしても、いくら適量がわからなかったとはいえ、1瓶もハンバーグに入れるとは恐れ入りました。
ナツメグは味に影響するのではなく、匂いに影響するとのことですので、食べても違和感なかったのかもしれませんね。