本日(2018年10月8日)のスッキリで「NTT東日本関東病院大圃研医師」の特集をしていました。
テーマは「おなかを切らずに内視鏡でガンを治す天才医師」です。
大圃研医師がどのようにして天才とわれる内視鏡技術を身につけたのか、他の医師と比較してどれほど凄いのかを密着取材で伝えていました。
大圃研医師の天才ぶりをお伝えするとともに、筆者も大腸内視鏡検査で大きな腫瘍が見つかり内視鏡で完治していただいた経験がありますので、自分の体験談を交えて内視鏡の素晴らしさをお伝えします。
NTT東日本関東病院大圃研医師
NTT東日本関東病院
病院名 | NTT東日本関東病院 |
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所在地 | 東京都品川区東五反田5丁目9−22 |
建設 | 1952年 |
ベッド数 | 592 |
大圃研医師プロフィール
名前 | 大圃研 |
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生年月日 | 1974年3月4日 |
出身地 | 茨城県 |
出身校 | 日本大学医学部 |
勤務先 | NTT東日本関東病院内視鏡部 |
役職 | 部長 |
大圃研医師は1974年3月4日茨城県で生まれます。
日本大学医学部を卒業し、JR東京総合病院で研修医として働き始めます。
研修医として働き始めた2年後の200年からJR東京総合病院消化器内科で医師としてのキャリアを本格的にスタート。
しかし、大圃研医師は非常勤嘱託という立場でした。
ここが現在の大圃研医師を現在の天才といわしめる内視鏡操作を身につけるヒントがあります。
大圃研医師が非常勤嘱託という立場を選んだ理由
大圃研医師は、2000年からJR東京総合病院消化器内科で働き始めますが、正式にはJR東京総合病院の正社員という位置づけではありません。
病院とは嘱託契約を結んで勤務しています。
アルバイトみたいな感じです。
でも、大圃研医師にはある目的があってこの立場を選んだのです。
それの目的というのが下記です。
『内視鏡技術の向上』
病院で正社員の立場で働くと、日々の仕事におわれて「内視鏡技術」を向上するための活動ができません。
だから、あえて嘱託という形を選び、自分自身で内視鏡技術を向上するための時間を確保したというのです。
凄く向上心のある先生ですね。
でも、この時の体験が今の大圃研医師の力になっていることは間違いないですね。
大圃研医師の凄さ
大圃研医師の凄さですが、本日のスッキリで扱っていました。
具体的には次のようなものです。
『圧倒的なスピード』
どれほどのスピードなのかというと、
- 2時間かかる手術が「約13分」で終了
- 普通の病院で1週間で行う手術を1日以内で終了
大圃研医師の同僚医師の話では、前に努めていた病院では、約13分で終了した手術を1日かけて行っていたほど素晴らしいとのこと。
手術の助手を努めていた看護師さんによると本当に圧倒的に早いスピードとのことです。
大圃研医師は外科手術を行わず、内視鏡手術を行うスペシャリストですが、内視鏡手術で癌や腫瘍を取り除けることだけでも患者さんの負担は減ります。
そして、内視鏡手術であってもスピードが早ければ早いほど患者さんへの負担は減り、麻酔投与の量も減るためこれも患者さんへの負担は減ります。
たた、内視鏡を思い通りに扱うには経験が必要です。
このような背景があるので大圃研医師は現在努めている病院に限らず、国内外の病院に出向き指導を行っているということです。
そして、今回のスッキリで放映されたのは、がん患者に対する内視鏡手術が対象でしたが、通常は大腸や胃などを対象とする内視鏡検査を行い、その過程で腫瘍や癌が見つかればその場で切除することが多いです。
しかし、その場で切除出来ない時に今回のような手術が後日行われます。
今回、大圃研医師が腫瘍の場所までたどり着くのが早かったのは、すでに一度内視鏡検査が行われ、腫瘍の場所が特定されていたことも大きな要因だったと思います。
とはいっても、素晴らしいスピードと丁寧さでした。
内視鏡検査についても、スピードが早ければ患者さんへの負担は減ります。
これは体験談です。
スピードが遅いということは、内視鏡が腸壁に当たる数が多くなります。
そうすると、腸が締め付けられるような痛さが襲ってくるのです。
だから、まだ慣れていない医師が内視鏡検査を行う時は麻酔が投与されます。
麻酔がなければ耐えられませんからね。
しかし、上手な先生は麻酔はなくても痛みは感じません。
筆者は今まで15回ほど大腸内視鏡検査を受けていますが、麻酔をしたのは1回限りです。
大腸内視鏡検査・手術の体験談
筆者は12年ほど前に大腸内視鏡検査を受けました。
大腸内視鏡検査は、内視鏡を肛門から入れ、盲腸まで差し込んだあと、抜きながら腫瘍や癌の有無を調べていきます。
この過程で腫瘍や癌が見つかり、大きさが5mm以上時は切除することが多いとの説明を受けました。
筆者の場合、盲腸から肛門に向かい、もうすぐ肛門という直腸で腫瘍が見つかりました。
大きさはなんと「40mm」。
町の半径ほどの大きさですので5mmどころの大きさではありません。
内視鏡検査を行っていた先生も驚いたほど大きかったです。
40mmの腫瘍は電気ワイヤで一気に切除することは出来ません。
大きすぎるのです。
少しづつ切り刻みます。
しかし、半分ほど切除した時にこの時の内視鏡検査は終了しました。
理由は、「これ以上切除すると腸に穴を開けるかもしれない」という理由でした。
40mmの腫瘍だったので、切除した組織には「がん細胞が含まれていました」。
しかし、粘膜層にとどまっていたので、内視鏡手術が次回の選択肢となったのです。
実は、主治医には、切除した腫瘍の状況次第で「内視鏡手術」「肛門鏡を使った手術」「外科手術」のどれかを選ぶと説明を受けていました。
幸い、先程お伝えした通り、がん細胞は見つかったものの粘膜層にとどまっていたので一番体への負担が少ない内視鏡手術が選ばれたのです。
今回内視鏡検査で切除した部分の腸の状態が良くなる4ヶ月後に再度内視鏡検査を行うことになりました。
しかし、驚いたことに前回40mmの半分切除した腫瘍が大きくなって30mmほどになっているのです。
2回目の内視鏡手術も腫瘍を切り刻んだため、結局1年間で4回の内視鏡手術を行うことで完治しましたが、外科手術を受けることを考えると全く怖さがありませんし、翌日には日常生活に戻れます。
その後は10年以上毎年内視鏡検査を受けています。
経験上、内視鏡手術や内視鏡検査は外科手術を受けることを考えると、患者さんの負担は全くといってよいほど少なくて済みます。
良い指導医のもとたくさんの内視鏡を扱える医師が増えることを願います。
まとめ
今回は、スッキリでスッキリで「NTT東日本関東病院大圃研医師」の特集を行っていたこともあり、筆者自身の体験談を交えて大圃研医師の素晴らしさをご紹介しました。
40歳以上の方は安心するためにも一度、胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を受けて見られることをオススメします。
万が一腫瘍が見つかったとしても内視鏡で切除できれば転移の心配もなく、翌日には通常生活に戻れます。
発見が遅れれば遅れるほど発見された時のステージは高くなりますので、体への負担は重くなります。
参考にして頂ければ幸いです。