【はなだこ】脱税・所得隠しの摘発方法がスゴい!運営会社社長は雲隠れ?

大阪駅前にあるミシュランガイドにも掲載されているたこ焼き店が所得隠しによる脱税を大阪国税局に指摘され追徴課税として約8000万円を支払っていたことが明らかになりました。

たこ焼き店の脱税と言えば昨年も大阪城前のお店でありました。

その時も大きな問題として取り上げられましたが、今回も約1.4億円の所得を隠していたということなので相当儲けていることになります。

今回大阪国税局が所得隠しによる脱税を見破ったわけですが、摘発方法がスゴいのです。

凄いというよりは執念と言っても良いかもしれません。

この記事では、はなだこが行っていた所得隠しによる脱税を摘発したすごい方法についてお伝えします。

「はだだこ」と言えば

たこ焼き店といえば大阪でも道頓堀にあるお店がよくテレビに登場しますが、大阪駅前にミシュランガイドにも掲載されているたこ焼きさんがあるのです。

それが『はなだこ』で、場所は次の場所になります。

この場所は大阪駅を出てすぐにある横断歩道を渡った新梅田食道街の入口付近にあります。大阪駅前の超一等地です。

ここ数年のインバウンド人気もあり日本人だけでなく外国人の方も多く訪れる超繁盛店になっています。

2018年度の「ミシュランガイド京都・大阪」にてビブグルマンとして掲載されています。

ビブグルマンとは、予算が5000円以下で良質な食事ができるお店ということです。

「はなだこ」が大阪国税局に目をつけられた理由

「はなだこ」はたこ焼き屋さんなので客単価は決して多くありません。

レジもコンビニなどのような最新式のものではありません。

しかし、大阪国税局の調査には「はなだこ」の売上に違和感を覚えたそうです。

なぜ違和感に覚えたのかと言うとお客さんの数です。

冒頭でもお伝えしたように、はなだこはインバウンド客が増えてからはここ数年どの時間に言っても行列ができている繁盛店です。

たこ焼きは購入して持ち帰る場合もあればその場で食べることもできます。

しかし、多くのお客さんが並んでいると言っても他の食堂のように一人のお客さんのお店での滞在時間に大きな差はありません。

そして、一人のお客さんが購入するたこ焼きの数も大きな差はありません。

 

このような場合、1時間あたりどれぐらいのお客さんが並んでいたのかはある程度把握できますが、捜査員は実際の客数に対して決算書での売り上げから導かれる客数が大きく乖離しているのではないかと疑ったようです。

しかし、脱税を疑う場合は脱税をしているという証拠を見つけなければなりません。

そこで大阪国税局の調査員が行った摘発方法がスゴいのです。

大阪国税局調査員の執念の脱税摘発

大阪国税局の調査には「はなだこが脱税しているのではないか」と疑いを向けたわけですが証拠を見つけなければなりません。

そこで注目したのが「レシート」です。

はなだこのレシートには日毎に通し番号が打たれています。

 

調査員は、この通し番号と実際のお客さんの並び具合を「1日に数回」、それを「数ヶ月」に及んで調査したのです。

1日に朝昼晩とお客さんとして並べば

「どのようなお客さんが並んでいるのか」

「一人のお客さんはどれほど購入されるのか」

「列は途切れないのか」

などが把握できます。

そして、「レシートの通し番号も確認できます」。

この調査を数ヶ月続けることによって調査にはあることに気づきます。

 

調査員が気づいたこと

 

数ヶ月に及ぶ調査で調査員が気づいたこと、それは

「レシートの通し番号が飛んでいる」

こです。

例えば、1日あたりの実際のお客さんが1000人だったとすると、レジのデータを飛び飛びに100人分削除することで売上データとしては100人分少なくなります。当然ですが、現金商売ですのではなだこにはレジで削除した100人分の現金は残っているのです。

これはあくまで例えの計算ですが、はなだこではこのような細工を行っていたということです。

 

このレジデータを削除するという方法は会計士さんによると原始的な方法ということで、よく摘発される方法だということです。

同じ所得隠しをするにしてもなぜこのような原始的な方法で行ったのか疑問が残るところでもあります。

約1.4億円の所得隠しを行なっていたはなだこですが、店舗単独で行うとは考えられません。

今回税務調査の対象となった運営会社である「芭食サービス」「翠松フードサービス」「新紀」経営陣が知らないはずはありません。

当然運営会社社長(田中章弘社長)の責任は重くなりますし、今後大阪国税局による刑事告発が行われた場合には社長が責任を問われることでしょう。

 

運営会社社長は雲隠れ?

 

今回の所得隠しによる脱税に関して運営会社社長の見解が待たれるところですが、現在社長と連絡が取れないということです。

言い方は悪いですが、マスコミ対応を含めて社員に任せ雲隠れしたと言われても仕方ないのではないでしょうか。

こんなときこそ、企業のトップとして先頭に立って対応することが求められると思うのですが。

今後、社長による記者会見も必要になってくると考えられます。

まとめ

たこやき「はなだこ」が所得隠しによる脱税を大阪国税局に指摘されたことで、大阪国税局調査員の摘発方法についてご紹介しました。

国税局といえば思い出すのが「マルサ」ですが、やっぱり国税の調査力はスゴいですね。