現在開催されている東京オリンピックの卓球競技で「0点回避マナー」という、卓球に詳しくない人間からすると謎のルールが登場しました。
それも、日本卓球女子のエースである石川佳純さんが「0点回避マナー」をされたということです。
「0点回避」とあるので、「0点にならないように」ということだと予測は付きますが、どのようなマナーなのかを調べて詳しく解説させて頂きます。
また、この「0点回避マナー」を張本智和選手が経験していた事例を見つけましたのでご紹介します。
卓球の0点回避マナーとは何かを詳しく解説!
卓球の「0点回避マナー」とは、冒頭で予測した通り、スコアが「0」にならないようにするマナーのようです。
ルールではなく、暗黙のルールということです。
例えば、野球でいうと完封勝ちとか完封負けがありますが、卓球では野球でいうところの完封はしないということです。
例えば、卓球の場合は1ゲーム11点先取して2点差であれば勝ちとなりますが、「11-0」というスコアを避けるということです。
具体的には、「0点」の相手に点数を故意に与えるということです。
相手のサーブを打ち返さなかったり、あえてアウトさせたりということです。
誰がみても「わざと」なのですが、「0点回避マナー」という暗黙のルールを知っていれば問題にならないようです。
しかし、「0点回避マナー」によって点数を与えられた側は屈辱ですね。
わざと得た得点と誰もがわかっているなら「0点」で負けたほうが良いと思う選手もいるのではないでしょうか?
東京オリンピックで石川佳純が「0点回避マナー」の対象になった
負けたあとのインタビューっていつも思うけど酷だよな。
泣いてもいいんだよ😢石川佳純、涙こらえ「最後は何してるかわからなくなった」“0点回避マナー”の無念(デイリースポーツ) https://t.co/Oo03vwTlSP
— mayu🏓 (@vuhblyVSouDoHRs) July 28, 2021
東京オリンピックの女子卓球シングルスに日本からは伊藤美誠さんと石川佳純さんが出場しています。
7月28日に石川佳純さんは準々決勝進出に出場しました。
対戦相手はシンガポール代表のユ・モンユ選手。
石川佳純さんとユ・モンユ選手は1-4でユ・モンユ選手の勝利となったのですが、第5ゲームに「0点回避マナー」と思われるプレーが出ました。
点数は「0-10」でユ・モンユ選手優勢で、ユ・モンユ選手はあと1点取ると勝ちという場面です。
そこで、石川佳純さんが打った玉をユ・モンユ選手は打たなかったのです。
石川佳純さんからする屈辱の何者でもないですね。
張本智和も「0点回避マナー」を体験していた
石川佳純さんが日本卓球女子のエースなら、男子の張本智和選手もエースといって良いでしょう。
実は、張本智和選手も屈辱の「0点回避マナー」を経験していました。
2018年10月に開催された「ユース五輪卓球男子シングルス決勝」でのことです。
対戦相手は中国の王楚欽選手。
この試合の第3ゲームで張本智和選手が王楚欽選手から「0点回避マナー」を受けたのです。
第3ゲームの得点は「0-10」とったところで王楚欽選手はサービスミスを犯します。
サービスはネットに掛かったわけですが、このミスはわざとだったというのです。
「1-10」になるように王楚欽選手が張本智和選手に1点を与えたのです。
卓球界では「11-0」という完封することで相手のメンツを潰すという考えがあるようで、その回避策として「0点回避マナー」が出来たようです。
まとめ
「0点回避マナー」とは何かにつて詳しく解説してみました。
「0-11」のように完封することで歯医者のメンツを潰さないようにするための暗黙のルールだったようです。