4月2日放送のアメトークで「みちょぱ凄いぞ芸人」が放送されました。
番組冒頭からひな壇の芸人から称賛されるみちょぱ。
なぜ、これほどまでにテレビに出続けて重宝されるのかがわかるような内容でしたね。
しかし、途中から雲行きが怪しくなってきます。
そうです。「みちょぱへのセクハラ」エピソードが話題になってからです。
内容は間違いなくセクハラ内容で、みちょぱと同性である女性の不快感はかなり高くなったようです。
しかし、みちょぱ本人は「問題ない」とTwitterに投稿しています。
この記事では、Twitterに投稿された「みちょぱへのセクハラ」エピソードに関する投稿をまとめつつ、みちょぱが「問題ない」と言っている理由をご紹介します。
そして最後に、アンガールズ田中はみちょぱへのセクハラ発言を行ったについて考察してみます。
みちょぱの凄いところ
まず最初に番組内で語られたみちょぱの凄いところを少しピックアップしてみたいと思います。
なぜなら、この中にセクハラ発言に大きく影響している部分があると考えるからです。
みちょぱは万能タレント
「かまいたち」の山内さんが語っていたことですが、
山内さんが言うには、みちょぱは、『いろんな枠を網羅』しているということ。
具体的説明すると、バラエティー番組には複数の枠があり、その枠に合ったタレントが集められて一つの番組を作り出しています。
枠については、下記のような枠です。
- 若者枠
- 女性・紅一点枠
- モデル枠
- コメント枠
- リアクション枠
- おバカ枠
- 毒舌・ヒール枠
一つの番組で上記全ての枠のタレントが集められることは無いと思われますが、みちょぱはどの枠のタレントとしても適性があるとのことです。
プロの芸人にこのように評価されると、みちょぱも嬉しいでしょうね。
簡単に言えば、みちょぱは応用が効くタレントで、一人で何役もこなしてくれるタレントということです。
それでいて、出しゃばることなく、さり気ないトークのパス出しが出来るところが凄いとのこと。
自分がゴールを決めるのではなく、他のタレントのシュートをアシスト出来るところも凄いところとのことです。
更にいうと、『頭がいい』。
セリフを台本通り言うだけでなく、同じ内容でありながら自分の言葉に変換して発することが出来るとのこと。
オアシズの大久保さんいわく、『最高級のホステス』のようだとか。
言葉のチョイスも秀悦のようですね。
気難しいおじさんタレントにも煙たがれずに好かれるのも魅力。
そう言えば、番組内で「ズバッ」とおじさんたちが切られる場面が出てきますが、大御所タレントも嫌がっていませんね。
ここまでの内容で感じたのは、全てではないもののバラエティー番組は様々な枠と役割があり、台本があるということです。
あらかじめ決められた枠の中で各タレントたちは臨機応変にトークを行っているんだということです。
みちょぱへのセクハラが気持ち悪い!
今回のアメトーク「みちょぱ凄いぞ芸人」において、途中から雲域が怪しくなってきました。
その理由は「セクハラ」です。
番組後半で、かまいたち山内さんが「みちょぱは下ネタに対する線引が絶妙」という話題のあとにアンガールズ田中さんが語った内容が女性を敵に回したのです。
どのような内容かというと、アンガールズ田中さんがロケの移動中の話をテーマに話はじめます。
ロケ場所の移動に40分ほどかかるらしく、その時間を利用して「みちょぱにセクハラしよう」となり、田中さんはみちょぱに「乳首の色何?」って質問したんだそうです。
これは文句なしのセクハラですね。
田中さんは、みちょぱの返しが秀悦だったことを言いたかったようですが、この質問で女性の怒りが頂点に達したようでTwitterは大荒れです。
田中さんのセクハラ発言に「気持ち悪い」「許せない」という趣旨のコメントが次々に溢れます。
一番多くのリツイートといいねを集めたツイートが下記のツイートです。
アメトーーク、みちょぱ頭良くて好きなんだけど、二十歳そこそこの女性に中年男性が寄ってたかって「あれもしてくれる」「これもしてくれる」という話で盛り上がり「セクハラや女性が嫌がることにいかに上手く対応出来るか」という話に終始したの単純に気持ちが悪い。同じ感想の人も多くて安心したよ
— しおちゃん (@shiofukin) April 3, 2020
みちょぱの凄さについての企画のはずなのに、セクハラの対応力しか語られてないじゃん……
女性タレントのバラエティの価値ってそこで決まっちゃうの?切なすぎないか、?#アメトーーク— 三歩 (@yksm__lie) April 2, 2020
上記のツイートから読み取れるのは、「バラエティ番組はセクハラ発言は大前提で、タレントのセクハラ発言をいかに嫌味なくいなす対応が出来るかが評価される事自体が気持ち悪い」ということ。
「タレント側はセクハラしたい放題で、あとは受け手がうまく対応して」と受け取られている方が多いように感じます。
確かに、番組内で語られたセクハラ発言はモロにセクハラ発言でした。
言い訳できないですね。
また、そのネタに乗ってくるタレントが笑っている姿も嫌悪感を与えたとようです。
この内容だけだと、アンガールズ田中さんがセクハラ発言をして気持ち悪いで済まされそうですが、ちょっと冷静に考えると違った面も感じ取れます。
それは、冒頭でお伝えしたとおり、「バラエティー番組には複数の枠と役割があり、台本がある」ということです。
アンガールズ田中さんのキャラは「キモキャラ」です。
「気持ち悪がられる発言」が求められるキャラで、番組のシナリオには田中さんのセクハラ発言が前提となってトークが回る設定になっていたら、田中さんとしても求められて番組に出演している以上、やらない選択肢はないでしょうね。
番組の最前線にいるタレントのセクハラ発言ですが、よく考えればタレントはテレビ局の意向に沿って行っているのであれば、そもそも番組を作るテレビ局側の責任は大きく、テレビ局の考え方が変わらなければタレントはどうしようもないですね。
バラエティ番組の仕組みをよく理解しているからこそ、みちょぱ自身はセクハラ騒動に次のようなコメントを残しています。
【みちょぱのツイート】
セクハラやらなんやら心配の声が届いてますが、あたしは嫌だと感じたら嫌と言える人だから言ってないってことは嫌だとは思ってないってこと!そりゃあ気持ち悪🤣とはなるけど本気で言ってくる人なんてあたしの周りにいない🙆🏽♀️笑 逆にみんなあたしに言うから他のタレントとかには言わないでしょ🙆🏽♀️笑
— みちょぱ(池田美優) (@michopaaaaa) April 3, 2020
スルースキルをいつの間にか身につけたからこそ、そこを褒められたのは純粋に嬉しかったよ😂👌🏾まあ要するにトークのスキルも笑いのスキルもないただのおやじは女に向けて下ネタ話すなってこと🙆🏽♀️笑いが起きない下ネタはただ気持ち悪いセクハラなだけだから〜!!そこがまた違うから勘違いしないでね!!
— みちょぱ(池田美優) (@michopaaaaa) April 3, 2020
みちょぱ自身は、「タレントさんのセクハラを含む行動は本気ではない」から嫌だとは思っていない。また、自分は「役割を演じているから問題ない」と言っているようです。
そして、みちょぱ自身はセクハラトークがあってもスルーするスキルを身に着けているし、タレントさんも笑いに転化するスキルがあることも理解しているから問題ないと考えているようですね。
とは言っても、みちょぱだけの問題ではなくなっていることが、それぞれのツイートから見て取れます。
みちょぱへのセクハラに関するネットの声
みちょぱへのセクハラに関するツイートで多くリツイートされていたり、いいねが多いツイートを集めてみました。
アメトーークのみちょぱスゴイぞ芸人下ネタへの対応に関してばかりで引くけど、特にアンガールズ田中の「暇だからみちょぱにセクハラでもしようかなって思って乳首何色?って聞いた」ってエピソードは気持ち悪いを通り越して憤りすら感じる
— Lovelyちゃん (@pinktopinkie) April 2, 2020
みちょぱが頭の回転早くてすごいのは間違い無いけどその器量と度量に甘えてセクハラしてゲラゲラ笑ってるおじさんたちがマジで気持ち悪かったしマジでいつまでそんなことやってんのって感じなんだよな。なんでおっさんが若い女の子に暇つぶしで乳首の色聞いたなんて話を公共の電波にのせられるわけ?
— ☁️ (@cream__s0da) April 2, 2020
みちょぱ回。前半はシンプルに彼女の地頭の良さやバラエティ番組でのバランス感覚が賞賛されてて楽しかったけど、後半は吐き気がするほどセクハラ的内容で見てられなかった。結局女性は前に出過ぎずセクハラを拒否らずニコニコすることが求められるってことがよーく分かった。#アメトーーク
— モガになりたい (@potetoga3banme) April 2, 2020
アメトーク…みちょぱへのセクハラ容認してるように見えるし、セクハラされても嫌がらない子はいい子ってされてる。それを普通に配信してるテレビ局もやばいな。
— ぷみん (@xx_yr_ux) April 2, 2020
みちょぱの凄さについての企画のはずなのに、セクハラの対応力しか語られてないじゃん……
女性タレントのバラエティの価値ってそこで決まっちゃうの?切なすぎないか、?#アメトーーク— 三歩 (@yksm__lie) April 2, 2020
みちょぱ の件、セクハラ発言をしたアンガールズ田中も最悪だけどそれを放送していいと判断した朝日テレビも最悪。女性の人権を軽んずるなと朝日テレビに意見を送ろうと思う
— みすら (@Mithra979) April 3, 2020
善意からこう言ってるだろうから心苦しいのだけど、みちょぱが嫌だと言えても世の中には言えないまま心をすり減らしてしまう人がたくさん居て、セクハラが公共の電波で流れてしまうことは他のセクハラの助長に繋がるし、「スルーできない女はダメ」という風潮も再生産してしまう。だから批判されてる https://t.co/WyaP1BChtk
— s🐋 (@cestsawa7) April 4, 2020
まとめ
アメトークの『みちょぱ凄いぞ芸人』にて、みちょぱへのセクハラが話題になりました。
番組内で問題になったセクハラ発言は間違いなくセクハラでしょう。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、バラエティー番組でのセクハラを防止しようとするならば、タレントや芸人よりもテレビ局や番組の姿勢を変える必要があると感じました。